夢のマイホーム計画が具体化してくると、いよいよ建築契約の段階に入ります。ワクワクする瞬間ですが、契約は大事なステップ。契約時にしっかり確認しておくべきポイントを知っておきましょう。
後から「聞いてなかった…」とならないよう、チェックリスト形式で解説します。特に初めての注文住宅では契約書類も多岐にわたりますので、一つ一つ確認していきましょう(^^)!
1. 設計図面・仕様書の最終確認
契約前に必ず設計図面(平面図・立面図・断面図など)と仕様書(使う材料や設備リスト)を最終チェックします。間取りに修正漏れはないか、コンセントや照明位置まで納得いく内容か確認しましょう。
特に仕様書は細かいですが、キッチンのメーカー品番、床材の種類、窓サッシのグレード、外壁材の色番など事細かに記載されています。一つ一つ目を通し「打ち合わせ通りの内容になっているか」を見てください。
もし「おや?」と思う点があれば契約前に遠慮なく修正依頼しましょう。ここを疎かにすると、出来上がりがイメージと違った…なんてことになりかねません。
2. 工事見積書と金額の確認
次に工事見積書(請負金額の内訳)の確認です。総額いくらでどこにどう費用がかかっているか、ざっとで良いので把握しておきます。建物本体工事費以外に、地盤改良費・外構費・諸経費などが計上されているかチェック。契約前には地盤調査結果も出ているはずなので、その内容が見積りに反映されているか確認しましょう。費用の抜け漏れがないことが大切です。
特に注文住宅は変更が多くなりがちなので、変更時の扱いも確認を。契約後に追加変更するとその都度「変更見積もり」が出て工事金額が変わります。変更の期限や手数料など、契約約款に定めがある場合があるので目を通しておきましょう。
理想は契約前に内容を固めて変更ゼロですが、もし変更が出ても必ず見積もりを確認してから実施するようにしましょう。口頭で「大丈夫ですよ」と言われても、後で追加請求…なんてこともあり得ますので注意です。
3. 工程スケジュールと支払い条件
工事工程表(着工から完成までのスケジュール)も契約時にもらえます。着工日、上棟日、竣工日など予定が書かれていますから確認しましょう。それに伴い、支払いのタイミングも決まります。
一般的には契約時に契約金(手付金)、上棟時に中間金、引渡し時に残金…という流れです。各タイミングで何%支払うか契約書に明記されていますので把握しておきます。住宅ローン利用の場合は金融機関との兼ね合いもありますから、支払いスケジュールに無理がないか要チェックです。ローン実行が間に合わない場合のつなぎ融資など、必要があれば事前に銀行と段取りしましょう。
また工期が遅れた場合の取り決め(遅延損害金など)も契約約款に書かれています。大幅に遅延した場合どう対処するか知っておくと安心です。逆に、こちらが理由で工期が伸びる変更を出した場合はそのあたりも念頭に置いておきましょう。
4. 契約書類一式のチェックリスト
契約時には色々な書類にサイン・押印します。一度に沢山で混乱しがちなので、チェックリストで整理しましょう:
建築工事請負契約書: 一番大事な契約書本体です。金額・支払条件・工期・重要事項が書かれます。金額や支払日を再確認し、不利な条項がないか目を通します。
契約約款: 工事に関する細かな約束事が書かれた冊子です。全部読むのは大変ですが、瑕疵の扱いや保証、解除条件など重要事項を担当者に説明してもらいましょう。
図面一式: 確認申請図面なども含め、最終図面セットに署名押印します。自分の控えももらえるので保管します。
見積内訳書: 最終見積書にもサインします。金額に間違いないか最終確認です。
仕様書: 使用材料・設備リストです。自分の控えをもらい、施工中も確認できるようにしましょう。
各種同意書: 長期優良住宅申請や瑕疵保険加入などの申請書類があれば署名します。
住宅ローン関連書類: ローンを使う場合、請負契約書のコピーが必要です。また工務店に支払先となる銀行口座情報などを伝えます。
その他書類: 地盤改良やオプション工事の特約、近隣対策の確認書など、会社によっては独自書類があります。内容を読んで納得してから署名しましょう。
以上、一通りの書類に目を通したらいよいよ契約締結です。印鑑(実印)を忘れずに持参し、契約金の支払い準備もしておきましょう。契約が完了したらコピーを必ずもらってくださいね。
5. キャンセル・違約金とローン特約
万一契約後に事情が変わってキャンセル…なんてことになった場合のため、違約金やローン特約の項目も確認しておきます。契約書には、施主都合で解約する場合の違約金(通常契約金の○%など)が定められています。
また住宅ローンが通らなかった場合に契約を白紙撤回できるローン特約がついているかも重要です。ローン特約があれば、ローン否認時に違約金なしで契約解除・手付金返還が可能です。この条項があるか必ず確認・記載してもらいましょう。特に土地から購入する場合などはローン特約が命綱になりますので要注意です。
6. 保証内容とアフターサービス
最後に保証関係です。注文住宅では基本構造部分に10年保証が義務化されていますが、それ以上の延長保証や設備保証など各社独自のサービスもあります。契約時に保証書やアフターサービス規定も交付されますので、中身を確認しましょう。
長期優良住宅の場合、維持保全計画も示されます。定期点検のスケジュール(半年、2年、5年、10年など)も教えてもらえますので把握します。万一の不具合時の連絡先や、保証請求の手順なども聞いておくと安心です。
栗原建設では、自社による定期点検と最長60年の長期サポート体制がありますので、契約時にしっかり説明いたします。お客様も遠慮なく質問してくださいね。
まとめ
契約時は確認事項が多く大変ですが、ここをしっかり抑えることで後々の安心感が違います。以下がチェックリストの要点です:
図面・仕様に間違いなし!➡️ サイン前に最終チェック
金額・見積OK!➡️ 漏れや追加費確認
工期・支払い計画OK!➡️ 無理のないスケジュール
書類一式受領!➡️ 控えを大切に保管
保証・特約理解!➡️ ローン条項や違約金確認
大切なマイホーム建築ですから、不明点は一つずつ潰していきましょう。「こんなこと聞いていいのかな?」ということでも全く問題ありません。
福岡で長く信頼をいただく栗原建設としても、お客様に十分納得いただいてから契約となるよう心掛けています。一緒に安心・納得の契約を交わして、楽しい家づくりのスタートを切りましょう!🏠